ThinkPadシリーズの起動画面でブランド感を高める
ThinkPadシリーズのブランド感を高めるためにBIOS起動ロゴを書き換える方法

前書き
こんばんは。同日に2本もブログを書くことになるとは思わなかったYuu(@Yuu_198)です。
今回も、ThinkPad X270の自己満足カスタム記事です。具体的には、起動画面にThinkPadロゴを表示させる。ただそれだけです。
今回やる方法では、ThinkPadだけではなく、Lenovo製のPC全般に使える可能性もあります。(保証はできませんが)
それでは前書きも書くことがなくなって来たので、さっそくやっていきましょう。
なぜ書き換えを?
ThinkPadシリーズを昔から使っている方は共感されると思うのですが、起動時にThinkPadのロゴが表示されていたかと思います。

この起動時に出てくるロゴ。なんとも言えないブランド力がすごく好きでした。がしかし、最近はUEFI化も進みLenovo社内でもコストカットの一環か、最近のスプラッシュスクリーンは以下のようになってしまいました。

正直、ブランド感もへったくれもない。
これではLenovo Vシリーズ(6万ぐらいの廉価モデルノートPC)と何も違わず、せっかく"ThinkPad"というブランドを使っているのにあまりに味気なさすぎます。
この思いを持ってるオタクは多数存在するらしく、色々調べて見るとなんとロゴカスタマイズが簡単にできる方法がLenovo側で当然非サポートではあるが、用意されているらしく、早速やってみた次第です。
書き換え方法
実はめちゃくちゃ簡単です。簡単な要約を順を追って説明していきます。
- ご利用のThinkPadモデルのBIOSを以下のLenovo公式サイトからexeファイルをダウンロードします。
https://pcsupport.lenovo.com/jp/ja
- ダウンロードしたexeファイルを実行し、Extract Or Installまで進めて"Extract Only"オプションを選択。

- 適当なフォルダを選択し、Extractする。
- ThinkPadロゴなど、表示させたいロゴをLOGO.BMP or LOGO.JPG or LOGO.GIFとして保存し、Extractしたフォルダに置く。
- WINUPTR.EXE or WINUPTR64.EXEを起動しBIOS書き込みを行う。
- 起動画面が指定した画像になる!
といった具合です。詳しく説明していきます。
1~3まではそのままの手順通りです。
4~ですが、実は手順は抽出したフォルダにある"BIOS_LOGO.TXT"にすべて書いてあります。詳しくはファイルを参照してほしいのですが、X270の場合要約すると
起動時のLenovoロゴを置き換え又は削除する場合、60KBまでのBitmap(.BMP)もしくはJpeg(.JPG), GIF(.GIF)を同じフォルダに同梱し、WINUPTP.exeを起動してあとは指示に従ってね
ということらしいです。
BIOS書き換えなどと冒頭で大層なことを言いましたが、実はそこまで難しいことはしていません。(公式で用意されているも同然の機能を使っただけなので...)
そしてBIOS書き込み時の注意点ですが、既にBIOSを最新状態にアップデート済みの場合、同じバージョンでもBIOS的にはロールバック扱いとなるため、事前にBIOS設定でSecurityタブにある"Secure Rollback Prevention"をDisableにしておく必要があります。
また、実際に書き込む際にWINUPTP.exeを起動し、アップデートをしようとすると「カスタムロゴファイルがありますが、そのまま書き込みますか?」的な警告をされるので、警告を承知した上で書き込みます。
いざ実践
さて、あらかた説明したところで、実践していきます。
今回はThinkPadロゴに置き換えるため、WikipediaにあるThinkPadロゴSVGファイルを使用して、Illustratorでロゴを作ります。
出来上がったのはシンプルな黒地に白のThinkPadロゴです。
しかし、ここで問題が生じます。書き出しの際に最適な解像度がわからないのです。
とりあえず幅2560pixelで書き出したら、Thinkのみで画面から飛び出てとても起動画面には見えないなにかになりました。
その後、何回かBIOSを書き換えてバランスを考え、たどり着いた解像度が480*192でした。
その試行錯誤の結果がこちらです。

ここらへんのロゴの大きさの塩梅はかなり個人差があると思うので、これが万人受けする解像度とは言えませんが、大きくても幅720あたりで収めておいたほうがいいと思います。
また、プレビューの際はいちいちBIOSに書き込まずに、OS上で画像を開いて大きさを見積もったほうが圧倒的に良いです。(BIOSに書き込むこと自体まぁまぁなリスクのため)
個人的にはこの改変はかなり簡単な割に満足度が高いです。
後書き
公式で用意されている機能とはいえ、BIOS改変である事自体に変わりません。
最悪書き換えにミスって文鎮化するリスクがある行為ではあるものの、ブランド感はかなり出ます。
万人におすすめすることは出来ませんが、リスクを承知してメリットを教授し、自己責任でできる方にはおすすめします。
短くなりましたが、ここまで閲覧いただきありがとうございました。
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それでは。また次の記事でお会いしましょう。
Yuu